3月の名古屋活法塾開催レポート
3月の名古屋活法塾では、活法の認識をより深めるために、東洋哲学の基本的な考え方をお伝えしました。東洋哲学を極めた禅僧や、宮本武蔵をはじめとする武術の達人たちは、最終的に「自然と一体になる」「宇宙と一体となる」という境地に至るとよく言われます。
自然と一体となる施術
私自身、整形外科で勤務し始めた頃は、一日に50人もの患者さんを施術する日々に追われ、疲弊していました。そんな中、ある日、朝の公園で太極拳を練習する人々を見かけ、「万物から気を取り入れる」という考え方を思い出しました。
そこで、リハビリ室の窓から外の木々や鳥たちの存在を感じながら施術を行ってみたところ、患者さんから「いつもより楽だ」と言ってもらえることが増えたのです。この経験を活かし、活法の技を練習する際にも「自然と一体になる」「宇宙と一体となる」という意識を持って取り組んでみました。
その結果、患者さんの体もより楽になり、施術する側の私たちも負担が減るということが分かりました。
今回学んだ技
この考えをもとに、今回の活法塾では以下の技を学びました。
喘息の調整法呼吸の流れを整え、体の緊張を解くことで、呼吸がしやすくなる調整法。
鵞足炎の調整法膝の内側の痛みを和らげるためのアプローチ。
股関節の調整法、股関節の可動域を広げ、スムーズな動きを取り戻す施術。
どの技も、単なる力や技術だけではなく、「自然との調和」を意識することで、より効果が高まることを実感しました。
まとめ
今回の学びを通じて、活法の技を習得する際に、単に手順を覚えるのではなく、自然や宇宙と調和する意識を持つことの大切さを改めて実感しました。この視点を持ちながら施術を行うことで、患者さんにとっても施術者にとっても、より負担が少なく、効果的な調整が可能になると考えています。
来月の名古屋活法塾でも、さらに深い学びを共有できることを楽しみにしています!