
【活法の知恵】骨を意識した体の使い方──筋トレだけじゃない健康習慣
「体を鍛える=筋肉を強くすること」と思っていませんか?確かに、現代ではジムや接骨院などで筋トレを勧められることが多いですが、日本古来の活法の考え方では、ちょっと違う視点があります。
昔の「體(からだ)」とは?
昔は「体」という漢字を「骨偏」に「豊か」と書いて「體」と表しました。これは、骨が豊かでしっかりしていることが、体の安定や強さにつながるという考え方を示しています。武芸者たちは、単に筋力をつけるのではなく、骨を意識し、全身をうまくつなげることで大きな力を生み出していました。
活法が教える「骨の大切さ」
活法は、日本古来の武術の中で一子相伝や口伝で受け継がれてきた技術です。戦国時代の武芸者たちは、筋肉の力に頼るだけではいざという時に通用しないことを知っていました。そのため、骨格を意識し、最小限の力で最大の効果を発揮する方法を磨いていたのです。
筋力よりも「骨のつながり」を意識しよう
活法の技術を学ぶと、筋肉に頼ると逆にうまくいかないことが多いと気づきます。むしろ、骨を意識し、全身が骨でつながるように使うことで、驚くほど安定し、力を入れなくても強い力が発揮できます。
今の時代は「筋肉を鍛えよう!」という情報が多いですが、本当に安定した動きを手に入れるには、骨格の意識を持つことが大切です。
今日からできる「骨を意識する動き」
普段の姿勢や動きをちょっと見直してみましょう。
立つときに、筋肉で支えようとせず骨でしっかり立つイメージを持つ。
歩くときに、足の筋肉ではなく骨盤や背骨のつながりを意識する。
物を持つときに、腕の筋肉だけでなく、全身の骨のつながりを意識する。
活法の知恵は、治療だけでなく、体の本来の使い方を教えてくれます。ぜひ「骨を豊かにする」という視点を取り入れて、無理のない体の動きを目指してみてください!